「ソヴァージュって、いくつか種類がありますよね。どれを選べばいいですか?」——ディオールのカウンターで、よく聞かれた質問です。棚には同じ「SAUVAGE」の文字が入ったボトルがいくつも並んでいて、違いは小さく書かれた名前と価格だけ。迷って当然だと思います。
ソヴァージュは現在、香水として4種類が展開されています。この記事では、その4つがどう違い、誰に向いていて、いくらなのかを、元ディオールBAとして整理します。価格は、国内の百貨店公式通販(高島屋)に掲載されている税込価格です。
- ソヴァージュ4種類(トワレ・パルファン・オー フォルト)の香りの違い
- 4種類の価格とサイズ(2026年10月時点)
- 30mL・60mL・100mL、どのサイズがお得か
- 最初の1本、プレゼントでそれぞれどれを選ぶか
💡 この記事は「ソヴァージュの中でどれを選ぶか」に特化しています。シャネルのブルー ドゥ シャネルと比べて決めたい方はブルー ドゥ シャネルとソヴァージュはどっち?、ブルー ドゥ シャネルの種類はブルー ドゥ シャネルの種類と違いをご覧ください。
先に結論:迷ったらオードゥ トワレの60mL
ご自分で使う初めての1本なら、オードゥ トワレの60mLです。「ソヴァージュの香り」として多くの人が思い浮かべる、明るくスパイシーな香りがいちばん素直に出る1本で、価格も4種類の中でいちばん手頃です。
そのうえで、次の場合は別の種類を考えてください。
- 贈り物にしたい・甘さや丸みのある香りが好き → オードゥ パルファン
- 冬や夜に、深く濃く香らせたい → パルファン
- アルコールの刺激が苦手・人と違うソヴァージュがいい → オー フォルト
4種類の比較(価格・サイズ)
| 種類 | 香りの特徴(メーカー公表) | 価格(税込) | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| オードゥ トワレ | ベルガモット、ペッパー、アンブロクサン。明るく乾いた香り | 30mL 11,440円/60mL 14,300円/100mL 18,480円 | 迷っている人すべて/最初の1本 |
| オードゥ パルファン | ベルガモット+バニラ。甘さと丸みが加わる | 30mL 12,870円/60mL 16,170円/100mL 22,110円 | 贈り物/甘めの香りが好き/昼も夜も使いたい |
| パルファン | マンダリン、トンカビーン、サンダルウッド。濃密で温かい | 30mL 15,730円/60mL 19,800円/100mL 26,400円 | 夜や冬に使いたい/余韻を長く残したい |
| オー フォルト | アルコールフリー。スパイス、ラベンダー、ムスキー ウッド | 60mL 19,800円/100mL 26,400円 | アルコールの刺激が苦手/人と被りたくない |
※価格は2026年10月時点で国内の百貨店公式通販(高島屋)に掲載されていた税込価格です。変動するため購入時は最新情報をご確認ください。香りの感じ方には個人差があります。
オードゥ トワレ——ソヴァージュといえば、この香り
2015年に最初に生まれたソヴァージュが、このオードゥ トワレです。ディオールは、カラブリアン ベルガモットが真っ先に香り立ち、サンショウやピンクペッパーの刺激、ゼラニウムやパチョリへと続き、アンブロクサンのアンバー ノートが包み込む香りだと説明しています(メーカー公表)。
印象をひと言でいうと、明るく、乾いていて、力強い。甘さはほとんどなく、すっきりしているのに存在感がある。この「わかりやすさ」が、世界中で選ばれている理由だと私は思っています。
正直にお伝えすると、人気がある香りなので人と被りやすいのが弱点です。「誰ともかぶりたくない」という方は、オー フォルトやパルファンも見てみてください。
オードゥ パルファン——バニラで丸みが加わる
2018年に加わったのがオードゥ パルファンです。ディオールの説明では、みずみずしくほろ苦いベルガモットを、パプアニューギニア産のバニラ アブソリュートが包み込む香り(メーカー公表)。
トワレの「乾いた力強さ」に、甘さと丸みが加わります。同じソヴァージュでも、トワレが昼の光なら、オードゥ パルファンは夕暮れ。トワレのシャープさが少し強すぎると感じる方には、こちらのほうがしっくりくるはずです。
60mLで比べると、トワレとの差は1,870円。香りの好みで選んでよい差だと思います。
パルファン——夜と冬のための濃さ
4種類の中でいちばん濃いのがパルファンです。ディオールは、夜の焚き火を思わせる濃密なアロマをイメージし、マンダリン、トンカビーン、サンダルウッドで構成したと説明しています(メーカー公表)。
トワレやオードゥ パルファンと比べると、温かく、深く、甘い。同じ「ソヴァージュ」の名前でも、ほとんど別の香りと考えたほうが選びやすいです。夜の食事や冬の外出など、場面がはっきりしている方向けで、朝の満員電車には向きません。
濃いぶん、1プッシュで十分です。いつもの感覚でつけると、確実に多すぎます。
オー フォルト——アルコールを使わない、新しいソヴァージュ
2024年に加わった、いちばん新しいソヴァージュです。最大の特徴は、アルコールを使わない水ベースの処方。液体は乳白色で、ほかの3種類とは見た目から違います。
ディオールはこの香りを、「オードゥ トワレのようにフレッシュで、パルファンのように力強い」と表現しています。清涼感のあるスパイスやラベンダー、ムスキー ウッドが中心です(メーカー公表)。
アルコールの刺激が苦手な方や、「みんなが使っているトワレとは違うソヴァージュがほしい」という方の選択肢です。ただし60mLで19,800円と、トワレより5,500円高くなります。30mLの展開もないので、最初の1本としてはやや手が出しにくいのが正直なところです。
サイズは30・60・100mL、どれがお得?
価格だけでなく、1mLあたりの価格で見ると選び方が変わります。オードゥ トワレで計算すると、次のとおりです。
| サイズ | 価格(税込) | 1mLあたり |
|---|---|---|
| 30mL | 11,440円 | 約381円 |
| 60mL | 14,300円 | 約238円 |
| 100mL | 18,480円 | 約185円 |
30mLと60mLの差は2,860円で、量は2倍。ここがいちばん大きな分かれ目です。香りが気に入っているなら、30mLより60mLのほうがずっと割安です。
100mLはさらに割安ですが、香水は開けてから時間がたつと香りが変わってくることもあります。毎日使う方なら100mL、ときどき使う方なら60mLが、使い切れる量としてちょうどいいと思います。初めて試す方や、旅行用・持ち歩き用には30mLが向いています。
なお、オードゥ トワレ・オードゥ パルファン・パルファンには別売りの詰め替え用リフィルがあります。対応するのは、ボトルの底に「REFILLABLE」と書かれているボトルです。長く使うつもりなら、覚えておくとよい選択肢です。
プレゼントに選ぶなら
ソヴァージュは、メンズの香水ギフトでいちばん名前の挙がる香りのひとつです。贈り物なら、私はオードゥ パルファンをおすすめします。
理由は、トワレの乾いたシャープさを、バニラの甘さと丸みがやわらげてくれるからです。ご自分で選ぶなら「ソヴァージュらしさ」がいちばん出るトワレがいいのですが、相手の好みがわからない贈り物では、角の取れたオードゥ パルファンのほうが受け入れられやすいと考えています。自分用の最初の1本はトワレ、贈り物はオードゥ パルファン——そう分けて考えると迷いません。
- 相手の好みがわからない → オードゥ パルファン(30mLか60mL)
- すでにソヴァージュのトワレを使っている → オー フォルトかパルファン。同じ名前で違う香りを楽しめる
- 香水をあまり使わない相手 → オードゥ パルファンの30mL。量が少なく、気軽に試してもらえる
メンズ香水のギフト全体から選びたい方は、メンズに贈る香水5選もあわせてどうぞ。
種類より大事なこと——つける量と場所
売り場では、香水のつけ方をよく知らないまま使っている方が意外と多いと感じていました。どの種類を選んでも、ここを押さえるだけで印象が変わります。
つけすぎが、いちばんもったいない失敗です。香りは、つけた本人がいちばん早く慣れてしまいます。自分で感じられなくなったころ、周りには十分届いています。トワレなら1〜2プッシュ、パルファンなら1プッシュから始めてみてください。
つける場所は、手首か、腰のあたり。香りは下から上へ立ちのぼるので、首元に直接つけるより自然に香ります。職場で使うなら腰の位置が無難です。
エリクシールは?——国内の百貨店では見当たりません
海外では「ソヴァージュ エリクシール」という、さらに濃い種類も知られています。ただ、2026年10月時点で私が確認した国内の百貨店公式通販(高島屋)のソヴァージュの取扱一覧には、エリクシールは掲載されていませんでした。
ネット通販では並行輸入品として見かけることがありますが、国内正規品とは流通ルートが異なり、保証や品質管理の条件も同じとは限りません。購入するなら、販売元をよく確認してください。
よくある質問
ソヴァージュは何種類ありますか?
香水としては4種類です。オードゥ トワレ、オードゥ パルファン、パルファン、そしてアルコールフリーのオー フォルト。このほかに、シャワー ジェルやアフターシェーブ ローションなどのボディ・シェービングアイテム、詰め替え用のリフィルもあります(2026年10月時点、国内の百貨店公式通販の取扱一覧より)。
最初の1本はどれを選べばいいですか?
オードゥ トワレの60mLをおすすめします。ソヴァージュの代名詞になっている、明るくスパイシーな香りがいちばん素直に出る1本で、価格も4種類の中でいちばん手頃です。60mLは30mLより2,860円高いだけで量は2倍になります。
オードゥ トワレとオードゥ パルファンの違いは何ですか?
濃さだけでなく、香りの表情が変わります。オードゥ トワレはベルガモットとペッパーが前に出る、明るく乾いた香り。オードゥ パルファンはそこにバニラが加わり、甘さと丸みのある香りになります(香りの構成はメーカー公表)。60mLの価格差は1,870円です(2026年10月時点)。
ソヴァージュ オー フォルトとは何ですか?
2024年に加わった、アルコールを使わない水ベースのソヴァージュです。ディオールは「オードゥ トワレのようにフレッシュで、パルファンのように力強い」香りと説明しています。乳白色の液体が特徴で、60mL 19,800円・100mL 26,400円です(2026年10月時点)。
プレゼントにするならどれがいいですか?
オードゥ パルファンをおすすめします。トワレの乾いたシャープさをバニラの甘さと丸みがやわらげるので、相手の好みがわからない贈り物でも受け入れられやすいからです。すでにソヴァージュのトワレを使っている方には、香りの違いを楽しめるオー フォルトやパルファンが喜ばれやすいと思います。
まとめ
ソヴァージュは4種類。オードゥ トワレ(60mL 14,300円)は明るく乾いた原点の香り、オードゥ パルファン(16,170円)はバニラで丸みが加わり、パルファン(19,800円)は夜と冬のための濃さ、オー フォルト(19,800円)はアルコールを使わない新しいソヴァージュです。
迷ったら、オードゥ トワレの60mL。それでも決めきれないときは、店頭で手首にのせて、30分ほど置いてから香りを確かめてみてください。最後の一本は、あなたの「好き」を信じて選んでください。それが、いちばん後悔のない選び方です。