香水のつけ方をよく知らないという方は、売り場でも意外と多くいらっしゃいました。売り場では、まず試香紙(ムエット)で香りを確かめていただき、なるべく手首などにもつけて試していただいていました。
この記事では、元シャネル・ディオールBAとして、香水のつけ方の基本と、場面ごとのマナーを整理します。
- 香らせたい強さで選ぶ、つける場所
- 量の目安
- つけすぎを防ぐコツ
- 職場・食事・お見舞いなど、場面ごとのマナー
💡 オードゥ パルファムとオードゥ トワレットの違いなど、濃度の選び方は香水の濃度の違いで紹介しています。
先に結論:香らせたい強さで、つける場所を選ぶ
| ポイント | 目安 |
|---|---|
| しっかり香らせたいとき(上半身) | 手首・ひじの内側、首筋・うなじ・耳の後ろ |
| やさしく・控えめに香らせたいとき(下半身) | ウエスト・腰まわり、ひざの裏・足首 |
| 量 | はじめは1〜2プッシュ。濃い濃度ほど少なめに |
| つけ方 | こすらず、そのままなじませる |
※一般的な目安です。香りの強さは、濃度や香り、肌の状態によって違います。
つける場所——香らせたい強さで選ぶ
香りは、体温であたためられて、下から上へ立ちのぼります。顔に近い上半身につけるほど香りをしっかり感じやすく、下半身につけるほど、ふんわりと穏やかに香ります。
しっかり香らせたいとき(上半身)
- 手首・ひじの内側:体温が伝わりやすく、香りを感じやすい場所です。自分でも香りを楽しみたいときに。
- 首筋・うなじ・耳の後ろ:顔に近く、香りがしっかり届きます。夜の外出など、香りを楽しみたい日に。
やさしく・控えめに香らせたいとき(下半身)
- ウエスト・腰まわり:香りが穏やかに広がります。職場など、控えめにしたい日に向いています。
- ひざの裏・足首:下から、ほのかに香りが立ちのぼります。香りをいちばんやさしく感じさせたいときに。
量とつけ方——つけすぎを防ぐコツ
はじめは1〜2プッシュを目安にしてください。香水は、つけている本人がいちばん香りに慣れやすく、時間がたつと「香りが弱くなった」と感じてつけ足してしまいがちです。
- こすらない:手首につけたあと、こすり合わせずに、そのままなじませます。
- 濃度で量を変える:パルファムやオードゥ パルファムは、オードゥ トワレットより少なめで十分です。
- つけ直しは少量で:持ち歩くなら、量を調整しやすいロールオンタイプが便利です。
場面ごとのマナー
職場
まずは職場のルールに従ってください。そのうえで、腰まわりなどに少なめにつけると、まわりの人に強く香りにくくなります。軽めのオードゥ トワレットや、髪にふんわり香らせるヘアミストも使いやすいアイテムです。
食事の場
レストランやお寿司屋さんなど、料理の香りを楽しむ場では、香水は控えめにするか、つけない選択も考えてください。
お見舞い・病院
体調のすぐれない方がいる場所では、香りが負担になることがあります。お見舞いや病院では、香水は控えるのがマナーとされています。
電車・人が多い場所
人と距離が近くなる場所では、香りが届きやすくなります。いつもより少なめを意識すると安心です。
香水を選ぶときは、時間をおいて確かめる
香水は、つけたてと、時間がたってからで香りの印象が変わります。売り場では、試香紙で気になる香りをしぼってから、手首にのせて、しばらく時間をおいて確かめるのがおすすめです。香りの選び方ははじめての香水5選でも紹介しています。
よくある質問
香水は、体のどこにつければいいですか?
香らせたい強さで選びます。しっかり香らせたいときは、手首・ひじの内側や、首筋・うなじ・耳の後ろなどの上半身に。やさしく控えめに香らせたいときは、ウエスト・腰まわりや、ひざの裏・足首などの下半身につけてください。
何回プッシュすればいいですか?
はじめは1〜2プッシュを目安にしてください。香りの強さは、濃度や香りによって違います。オードゥ パルファムやパルファムは、オードゥ トワレットより少なめで十分です。
手首につけたあと、こすり合わせてもいいですか?
こすらずに、そのままなじませるのがおすすめです。こすると、香りの立ち方が変わりやすくなります。
職場で香水をつけてもいいですか?
職場のルールに従ったうえで、香りが強く出にくい腰まわりなどに、少なめにつけるのがおすすめです。軽めのオードゥ トワレットや、ヘアミストのような穏やかなアイテムも使いやすいと思います。
食事の場や、お見舞いのときは?
料理の香りを楽しむ場では、香水は控えめにするか、つけない選択も考えてください。病院へのお見舞いでも、香りは控えるのがマナーとされています。
まとめ
香水は、香らせたい強さで、つける場所を選ぶのが基本です。しっかり香らせたいときは手首・ひじの内側や首筋・うなじ・耳の後ろなどの上半身に、やさしく控えめに香らせたいときはウエスト・腰まわりやひざの裏・足首などの下半身に。量はまずは1〜2プッシュで、こすらずになじませます。職場や食事の場、お見舞いなど、まわりの人がいる場面では、香りの強さを場面に合わせて調整してください。
香りは、まとう人の印象を、言葉より先に伝えてくれるもの。自分も、まわりの人も心地よくいられる距離を見つけられたら、香水はもっと楽しくなります。