「ディオールの美容液って、化粧水の前でしたっけ、後でしたっけ?」——ディオールのカウンターで、本当によく聞かれた質問です。そしてこれは、答えが一つではない質問でもあります。同じディオールでも、ラインによって順番が逆になるからです。
実際、売り場に立っていると、使う順番やつけ方、使い方をよくご存じないまま使っている方が意外と多いことに気づきます。せっかく選んだ一本も、位置を間違えると本来の使い心地を感じにくくなってしまいます。
この記事では、元ディオールBAとして、看板の2ライン「ディオール カプチュール」と「ディオール プレステージ」の順番を、ディオール公式の案内に沿って整理します。ラインをまたいで使うときの考え方もお伝えします。
- カプチュールとプレステージ、それぞれの正しい順番
- 同じディオールなのに、順番が逆になる理由
- ラインをまたいで使うときの重ね方
- 最初の1本に選ぶなら、どれか
💡 この記事は「ディオールのライン別の順番」に特化しています。化粧水・美容液・乳液・クリームの基本の順番や、ランコム・シャネルとの違いはスキンケアの正しい順番をご覧ください。
先に結論:カプチュールは化粧水から、プレステージは美容液から
| 順番 | ディオール カプチュール | ディオール プレステージ |
|---|---|---|
| 1 | インテンシブ エッセンス ローション(化粧水) | マイクロ ユイル R セラム(プレ美容液) |
| 2 | ル セラム(美容液) | マイクロ ローション ド ローズ など(化粧水) |
| 3 | クレーム/クレーム リッシュ(クリーム) | ラ クレーム など(クリーム) |
覚え方は一つだけです。プレステージのマイクロ ユイル R セラムだけが「洗顔後すぐ」。それ以外は、化粧水 → 美容液 → クリームという、ふつうの順番で大丈夫です。
ディオール カプチュールの順番——化粧水が1番目
ディオール カプチュールは、年齢に応じたお手入れ(エイジングケア※)を担うディオールの主力ラインです。以前は「カプチュール トータル」という名前でしたので、お手元の古いボトルにはそう書かれているかもしれません。
順番は、いわゆる王道の流れです。
洗顔 → インテンシブ エッセンス ローション(化粧水)→ ル セラム(美容液)→ クレーム/クレーム リッシュ(クリーム)
ディオール公式も、ローションを「数滴手のひらに取り、顔と首になじませ」、「ル セラム」と「クレーム」の前に使うよう案内しています。公式の案内どおり、コットンではなく手のひらでなじませる使い方です。
クリームは「クレーム」と、名前のとおりより濃厚な「クレーム リッシュ」の2種類。季節や好みで選び分けられますが、順番はどちらも同じ、いちばん最後です。
| アイテム | 容量・価格 |
|---|---|
| インテンシブ エッセンス ローション | 175mL 10,450円 |
| ル セラム | 30mL 17,270円/50mL 23,320円 |
| クレーム/クレーム リッシュ | 各17,270円(レフィル 各14,630円) |
※価格は税込・2026年10月時点の編集部調べ。
※エイジングケア:年齢に応じたケアのこと
ディオール プレステージの順番——美容液が1番目
ディオール プレステージは、グランヴィル ローズを軸にしたディオールの最高峰ラインです。ここで順番が入れ替わります。
洗顔 → マイクロ ユイル R セラム(プレ美容液)→ マイクロ ローション ド ローズ など(化粧水)→ ラ クレーム など(クリーム)
マイクロ ユイル R セラムは、ディオール公式サイトで「導入・プレ美容液」に分類されています。つまり、洗顔後すぐ、化粧水より前に使う設計です。ローズの小さな粒がぎっしり詰まった、オイルのようになめらかな美容液で、「美容液=化粧水の後」という思い込みとぶつかるので、いちばん間違えやすいポイントです。
化粧水にあたるのは、「マイクロ ローション ド ローズ」(100mL 16,500円)や「ラ ローション エッセンス N」(150mL 20,900円)です。どちらも公式の使い方は「朝晩、洗顔のあと、コットンや手のひらに2〜3プッシュ出し、顔の中心から外側へ」。プレ美容液を使っている日は、そのあとにこのローションを重ねてください。
※価格は税込・2026年10月時点の編集部調べ。マイクロ ユイル R セラムは30mL 34,650円〜。
※製品はリニューアルで使い方が変わることがあります。お手元の箱の「使用方法」もあわせてご確認ください。
なぜ同じディオールで順番が逆になるのか
理由はシンプルで、その美容液の「役割」が違うからです。
カプチュールのル セラムは、化粧水でととのえた肌に重ねる、いわば「主役の美容液」。だから化粧水の後です。一方、プレステージのマイクロ ユイル R セラムは、そのあとに続くローションやクリームがなじみやすい状態にととのえる「土台づくり」の美容液。だから洗顔後すぐに来ます。
見分け方は、スキンケアの順番の記事でもお伝えしたとおりです。商品名や説明に「導入」「プレ」「ブースター」とあれば化粧水の前、なければ化粧水の後。ディオールに限らず、どのブランドでもこの見分け方で迷わなくなります。
ラインをまたいで使うときは
「化粧水はカプチュール、美容液はプレステージ」のように、ラインをまたいで使うのはまったく問題ありません。予算や肌の調子に合わせて、自由に組み合わせてください。
そのときの順番は、次の2つを守れば十分です。
- プレ美容液(マイクロ ユイル R セラム)は、どのラインと組んでも洗顔後すぐ
- それ以外は、化粧水 → 美容液 → クリームと、軽いものから重いものへ
たとえば「マイクロ ユイル R セラム → インテンシブ エッセンス ローション → ル セラム → クレーム」という組み合わせなら、この順番になります。ただ、プレ美容液と美容液を両方使うと、それだけで1回のお手入れの価格がぐっと上がります。全部をそろえる必要はありません。まずは1本を、正しい位置で使うことから始めてください。
最初の1本に、私が選ぶなら
「ディオールのスキンケアを1つ試してみたい」という方に私が選ぶなら、カプチュールのル セラムです。理由は2つあります。
1つ目は、今の手順を変えずに足せること。お使いの化粧水のあと、クリームの前に1ステップ加えるだけなので、ほかのブランドの化粧水やクリームとも組み合わせやすい位置にあります。2つ目は、カプチュールの中心にある美容液なので、ディオールのスキンケアの考え方をいちばん感じやすい1本だと私は考えているからです。
弱点も正直に書きます。30mLで17,270円は、デパコスの美容液の中でも決して安くはありません。美容液は続けてこそなので、続けられる価格かどうかは、買う前に一度考えてみてください。
もう一つ、売り場で意外と多かったのが、肌に合わないものを使い続けている方です。価格やブランドの評判で選んでも、ご自分の肌に合わなければ意味がありません。購入前にカウンターで肌の状態を相談したり、手の甲などで一度試したりしてから選ぶのがおすすめです。使っていて合わないと感じたら、無理に続けず使用を中止してください。
一方で、すでにカプチュールを使っていて「さらに上を」と考えている方、ローズの香りやテクスチャーそのものを楽しみたい方には、プレステージのマイクロ ユイル R セラムという選択肢があります。洗顔後すぐに使うので、今の化粧水の前に足す形になります。
💡 ほかのブランドの美容液とも比べたいなら:目的別に5本を厳選したデパコス美容液おすすめ5選、定番3本を比べた美容液御三家の比較もあわせてどうぞ。
よくある質問
ディオールのスキンケアは、化粧水と美容液のどちらが先ですか?
ラインによって逆になります。ディオール カプチュールは化粧水(インテンシブ エッセンス ローション)が先で、美容液(ル セラム)はそのあとです。ディオール プレステージのマイクロ ユイル R セラムは「プレ美容液」なので、洗顔後すぐ、化粧水より前に使います。
ディオール カプチュールの順番を教えてください。
洗顔 → インテンシブ エッセンス ローション(化粧水)→ ル セラム(美容液)→ クレームまたはクレーム リッシュ(クリーム)の順です。ディオール公式も、ローションを「ル セラム」と「クレーム」の前に使うよう案内しています。
ディオール プレステージの順番を教えてください。
洗顔 → マイクロ ユイル R セラム(プレ美容液)→ マイクロ ローション ド ローズなどのローション(化粧水)→ ラ クレームなどのクリームの順です。美容液がいちばん最初に来るのがプレステージの特徴です。
カプチュールとプレステージを混ぜて使ってもいいですか?
問題ありません。そのときは、プレ美容液(マイクロ ユイル R セラム)を洗顔後すぐに、そのあとは化粧水 → 美容液 → クリームと、軽いものから重いものへ重ねていけば迷いません。
ディオールで最初の1本を選ぶならどれですか?
今のスキンケアを大きく変えずに試したいなら、カプチュールのル セラムが取り入れやすいと思います。お使いの化粧水のあと、クリームの前に1ステップ足すだけで使えます。プレステージは価格帯が一段上なので、カプチュールを使ってみて、さらに上を目指したくなったときの選択肢です。
まとめ
ディオールのスキンケアの順番は、カプチュールは化粧水から、プレステージは美容液(マイクロ ユイル R セラム)から。迷ったら、その美容液に「プレ」「導入」と書いてあるかどうかを見てください。それだけで、ラインをまたいでも正しい位置がわかります。
順番を守ることは大切ですが、それ以上に大切なのは、毎日気持ちよく続けられることです。どのラインを選ぶか、何本そろえるか——最後の一本は、あなたの「好き」を信じて選んでください。それが、いちばん後悔のない選び方です。